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サンマの値段が高いのはどうして?秋の味覚に変化が起きる!?


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日本の秋の味覚といえば”サンマ”ですよね!安くて美味しくて、あまり魚を食べないお子さんも大好きな魚の1つです。

 

そんな昔ながらの日本食には欠かせないサンマ、もしかすると食卓には並びにくくなるって知っていましたか?

 

実はここ数年、サンマの卸価格の高騰によってサンマが手軽に手に入る庶民の味ではなくなってきているんです。

 

サンマが大好きな私としては許せない大問題です。日本人のほとんどが口にしたことがあるといっても過言ではないサンマはなぜ高騰しているのか、知りたいですよね?

 

サンマが高いワケは?

 

実は、ただ単にサンマが獲れないだけではなく、最近何かとお騒がせな国、中国そして台湾が関係しているんです。

 

でも、なんで日本の排他的経済水域EEZ)で漁をするのに変わりはないのに、漁獲量が変わってくるのか不思議ですよね?

 

もちろん単純に色々な原因で漁獲量が下がっているというのもサンマの価格が高騰している原因の1つです。

 

しかし、私達の食卓にサンマが並ばなくなってしまうという危機には、もっと重大な問題が隠されていたのです!

 

では、そのサンマの値段が高すぎて食べられないかもしれなくなってしまった原因について詳しくご紹介していきましょう。

 

脂が乗ってないサンマしか獲れなくなった理由とは?

サンマの漁獲量が激減

 日本で食べるサンマに影響が出るきっかけになったのは、2000年頃台湾が急激にサンマの漁獲量を増やしたことが原因でした。

 

日本はサンマが生息する北太平洋から日本の近くに泳いできたものを獲って食べていました。しかし中国・台湾はこの日本に入ってくる前にサンマが通る公海で漁をします。

 

そのため、餌をたくさん食べてから日本近海に来て獲れていたサンマは、脂が乗り美味しくなる前に他国に獲られてしまっているので、味は落ち、価格は高騰しているのです。

 

高度経済成長を始めた中国に輸出するため、台湾ではサンマの漁獲に力を入れ始めました。それまでサンマは日本とロシアの一部でしかあまり食べる習慣はありませんでした。

 

サンマ争奪戦!?

しかし中国が成長するに従い急速に漁獲量を増やした台湾は2013年ついに日本を抑えて漁獲量世界1位になったんです。

 

それに追いつくかのように、中国も2012年頃からサンマ漁を本格化させることの後押しが共産党からあったためサンマの争奪戦が始まったのでした。

 

日本では、秋の味覚と言ったらサンマでしたので、全盛期の1958年にはなんと約58万トンものサンマを水揚げしていたにも関わらず、現在は2019年約4万トンにまで減少しました。

 

漁獲量が減った理由

 まず、今までは公海で優雅に泳ぎながらたくさんの餌を食べ脂が乗った美味しいサンマを、日本のEEZで水揚げし、そのまま持って帰るという方法で十分でした。

 

しかし、台湾の輸出や中国の漁は最初から水揚げしたサンマを生で持って帰るのではなく、すぐ冷凍するためたくさん獲っても保存に困らないのでとにかく根こそぎ獲っていきます。

 

そして大量に冷凍して販売しています。日本人は量より質や鮮度を大事にするので、どうしても漁の方法で漁獲量にも差が出るようになってしまいました。

 

 台湾は年間約18万トンのサンマの大部分を中国への輸出のために漁獲します。中国は年間約9万トンなので世界のサンマの半分を中国が確保していることになります。

 

つまり以前はほぼ全てのサンマを日本が独占していたため安く手に入ったサンマも今は需要が高まり、漁獲する国が増えたためサンマが少なくなり、漁獲量が少なくなったのです。

 

サンマが一匹6,000円?!急に高級魚となったサンマ

サンマが高級魚に

つい先日、サンマが一匹6,000円で店頭に並んだとNHKで放送されました。今まで一匹100円とか200円とかそれくらいで気軽に変えたサンマに何が起こったのか?

 

とにかくサンマが獲れない。

→単価が上がる。

→良いものはより需要が高まる。

→価格が高騰する。

という流れでサンマはなんと6,000円にもなったのです。

 

安いし美味しいから家族が5人でも5匹買うことが出来たサンマも、もう今じゃ庶民はサンマを気軽に1匹も買うことができなくなってしまうかもしれません。

 

サンマが6,000円という高値になった経緯は、2020年シーズンが来てサンマ漁が解禁になり北海道ではサンマ漁が’始まりました。

 

北海道のサンマの初セリ価格は?

 しかし、解禁されてからなんと1週間後やっと水揚げされたサンマはたったの197匹だったそうです。そこで7月15日北海道釧路で初競りが行われました。

 

そこでついたサンマの値段はなんと1kg41,040円という過去最高の値段でした。この金額かなり驚きの数字ですよね?

 

元々サンマ漁が始まる7月〜8月にかけてが一番サンマの金額が高くなる時期ではありますが、1匹100円から200円くらいで購入できたサンマに比べると高すぎます。

 

それを懸念して、今ではサンマを台湾から安く輸入して、冷凍サンマとして販売することもあるんだとか、なんだか悲しい話です。

 

これから少しでも漁獲量が増えて、9月〜10月、例年のように少しでも安くサンマが出回り日本の秋のサンマが全国民の前に並ぶといいですね。

 

サンマが高いのはどうして?秋の味覚の変化 まとめ

さんまの値段が高い

今回は1匹6,000円で店頭に並んだ、美味しい庶民の味方であったさんまの値段がなぜこんなにも高くなっているのかをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

 

食欲の秋といえばサンマ、サンマといえば日本とまで言われてきたサンマが現在では台湾から輸入なんて悲劇が起きていることもわかりました。

 

北太平洋漁業委員会(NPFC)での話し合いではサンマを守るため2017年2018年と国や地域別の上限を決めては?という提案に中国は猛反対しました。

 

自国の需要は高いのに、供給がストップするのを恐れたからだと言われています。結局全体で55万トン以上は獲らないということが決定しました。

 

しかし、最近は約40万トンしか獲れていないサンマ’をそれ以上の上限にされても実質意味のない話です。

 

このようにサンマの値段が上がるにはこんな理由があったのです。難しいかもしれませんが、サンマが安くなりまた食卓に並ぶことを期待しましょう。

 

 


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