叱らない子育てってどうなの?イマドキの親の価値観とは?
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ほんの一昔前、しつけの一環として厳しく叱られ、家庭でも学校でも体罰は行われ、子供は耐えることにより忍耐強さを鍛え、強くたくましく育っていくという教育方針が普通に執り行われていました。
ところが今、叱らない子育てに関する子育て本が日本中に広まりしつけに対する意識が変わりつつあります。
厳しく育てる方法に疑問を抱きつつ育ってきた親世代は、その方法を受け入れるのと同時に危惧する声も聞こえてきます。
叱らずに育てて、周りに迷惑をかけないのか。
わがままになり歯止めが効かないのではないか。
親に叱られたことがないと外へ出てちょっと注意されただけで凹んでしまう齢子になってしまうのではないか。
「叱らない子育て」は叱らないだけでは上手くいかないのが現実です。
それでは「叱らない子育て」を成功させるにはどんなコツが必要なのでしょうか。
叱られない子供は周りに迷惑をかける?
「叱らない子育て」が広く受け入れられている中、
「電車の中で走り回っても親が注意しない」
「公園で他の子のおもちゃを取り上げたりしても親は何も言わない」
「レストランで大声で騒いでいても親は知らんぷり」
なんて光景を目の当たりにすると周りは迷惑ですね。
ただ「叱らない」のは子育ての方法ではありません。
「叱る」代わりに、子供を正しい方向へ導いてあげる手段を使わなくてはいけません。
「叱らない」ということは「何も言わない」ということではないのです。
子供は自我の芽生とともにいろんなものに関心を持ちます。
そんな時子供が新しい出来事や物事に対してどう接するべきかを教えてあげるのが親の役目ですよね。
特に、危険な行為や他人に迷惑をかける行為は、周りの大人がしっかりと教え、指導する必要があります。
例えば、大人しく座っていられたときや、友達と仲良く遊んだり、レストランで上手に食事が出来た時は褒めてあげましょう。
もし、人に迷惑な行動をした場合は、どうすればいいのかをしっかりと教えてあげましょう。
その繰り返しで、子供はどうすればいいのかを学ぶことができます。
「叱る」ことで萎縮させることなく、しっかりと話してあげることで理解し、その行動を褒めてあげることで学んでくれます。
「危険な行為」と「迷惑な行為」はしっかりと教えてあげたいですね。
「叱らない」と「叱れない」の違い
「叱らない」のは「叱れない」とは全く意味が異なります。
「叱れない」親は子供の言いなりになったり、わがまま放題させてしまっている状態で、このままでは親も子供も周りから迷惑がられてしまいます。
ほんの少しきつく言ってしまっただけでも、虐待を疑われてしまう昨今、人前で「叱る」ことも難しくなってきています。
「叱らない子育て」は根気よく取り組んでいく必要があります。
無関心や放置ではなく、「叱る」の代わりにできる指導で教えてあげましょう。
「危険」と「迷惑」その二つさえ理解してくれたら大丈夫です。
「叱れない」のではなくて「叱らない子育て」を意識しましょう。
叱らない子育て まとめ
どんなに忍耐強く「叱らない子育て」に取り組んでいても、叱ってしまう場合もあるかもしれません。
その場合はその後に「褒める」とセットにしてあげましょう。
幼児期はその後の人間形成にとって重要な時期です。
質問形式にする、選択肢を与える、みんなで話し合うなど、子供の言いなりにならないように工夫して「叱らない子育て」を活用しましょう。
普段から子供の気持ちに寄り添い、できていることを褒めてあげる。そして、叱る以外の工夫をしていれば叱らなくていい子育てができるかもしれませんね。
「叱らない子育て」は「叱れない」のではなく、「「叱らなくていい」子育てという事です。